なぜ手で触れるのか
魔法を解く、指先の調律。
なぜ、ただ動く(エクササイズ)だけではいけないのか。
それは、身体にこびりついた「動かし方の癖」という魔法は、自分の意識だけでは解けないからです。
私のセッションは、まず「手」で触れることから始まります。
指先で強張りを読み取り、滞りを紐解く。
それは、古くなった楽器を調律するように。
筋肉が、あるべき場所へと還る感触。
鎧を一枚ずつ脱がせ、眠っていた感覚を呼び覚ましてから、はじめて次の動きへと繋げます。
「解き、整え、そして動く。」
この順番こそが、表現者の身体を最短距離で書き換える、唯一の道だと信じているからです。
痛みの先の、光を知っているから。
私がベリーダンスの世界に身を投じたのは、
純粋な表現の喜びに触れたからでした。
けれど、踊るほどに摩耗していく身体、
根性論では拭えない違和感。
私自身もまた、自分の身体という一番身近な道具の扱いに、途方に暮れた一人です。
ピラティスに出会い、身体の構造を知り、
そして手技によって「解く」ことの重要性に辿り着いたとき、ようやく私の身体は呼吸を取り戻しました。
風を受けて高く、自由に舞い上がるその姿は、
表現者の理想そのものです。
かつての私と同じように、身体の迷路に迷い込んだダンサーたちが、再び高く舞い上がれるように。
ここは、あなたの身体と出会い直すための、
静かなアトリエです。